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自作オーバーフロー濾過システム!引き出し式ウールボックスの自作
自自作した引き出し式ウールボックス

少し間が空いてしまいましたが,過去記事:自作オーバーフロー濾過システム!60cm水槽改造濾過槽の自作 の続きです
(オーバーフロー式濾過について → アクアとカメ飼育の濾過を極める!フィルターの種類・選び方まとめ
前回の記事では60cmフレームレス水槽を改造して濾過槽を作成しました
今回はオーバーフロー濾過システムの大きな強みの一つでもある,ウールボックスの作り方を紹介します
しかもただのウールボックスじゃない…引き出し式のヤツです!

ウールボックスの役割

簡単に言うと,ウールボックスの役割は物理濾過です
飼育水が本水槽から濾過槽に流れ込む前にウールボックスを通ることで,大きなゴミが取り除かれて生物濾過の負担が減り,また濾過槽も汚れにくくなるので掃除をする頻度を下げれます
仕組みを簡単に説明すると,大抵のものでは底に穴が開いた箱の中に上部式フィルターなどでも使われるウールマットを敷き,そこに飼育水を通すことでゴミを濾すようになっています

この性能だけを実現するならばタッパーの底に穴をあけてウールマットを敷くだけ,みたいな感じでもいいんですが,今回は静音性・美観・機能性の向上を実現するために塩ビ板からの自作を行います

必要な材料・工具

材料

  • 塩ビ板(3mm厚)
  • 塩ビ四角棒(5mm)
  • 塩ビ三角棒(5mm)
  • メッシュボード
  • 鉢底ネット
  • 猫よけマット
  • ウールマット

ウールボックスの作成は主に塩ビ素材を使います
他に選択肢としてはアクリル素材をもありますが,アクリルは塩ビよりキレイな分値段が高いので今回は塩ビを採用します
どうせ基本的には水槽台の中に隠れている部分になるのでそこまでの綺麗さは私は求めません

メッシュボードは100円ショップ Seria で売っていたこれを使います

メッシュボード(ルーバー)

既製品として販売されているウールマットでもこれと全く同じなんじゃないか??と思うようなメッシュボードを使っていたりするので性能的には十分でしょう

ウールマットにはいろいろ種類がありますが,私のオススメはローズマットかファインマットです
この2つは目が細かく耐久性もあるので洗って何度も使うことができます

工具

  • アクリルカッター
  • 塩ビ板用接着剤
  • 金鋸
  • 瞬間接着剤
  • 電動ドリル
  • ホールソー(木工用でも可)

塩ビ板のカットに使うアクリルカッターと接着剤は必須です
接着剤は塩ビ管用のものは粘度が高くて使い難いと思うので,塩ビ板用のものを購入するのが吉です
また,塩ビ板を接着する際には接着剤用の注射器が必要になるので同梱されているものがオススメです

円形の穴をあけたりもするので電動ドリルとホールソーも必要になります
ホールソーは木工用のものがかなり安いのでそれを使いましたが,特に問題はありませんでした

構想と設計

必要な機能・使い方などを考え形状と寸法を決めていきます
今回は引き出し付という性能とフレームレス水槽を利用した濾過槽に落とし込むように設置するという設置法に基づいて設計しました

引き出し式ウールボックスの自作のための設計図 寸法もあり

外枠

ウールボックスの設計図の引き出し部分 寸法もあり

引き出し部分

設計図のフタ部分 寸法もあり

フタ

設計図面

各パーツを組み合わせるとこんな感じになります

寸法は塩ビ板の板厚が3mmであることも忘れずに計算します
また,引き出しや濾過槽に落とし込む部分は片側1mmずつ,両側で合わせて2mmのクリアランスを設けています
濾過槽に設置した際のイメージはこんな感じです

引き出し式ウールボックスの設計図面 濾過槽との組み合わせ

寸法はあくまでも私の環境・要求に合わせてあるので,この通りに作れば完璧というものではありませんのでご注意ください
何かあっても責任は負いかねます

上の画像だけでは分かりにくい!という方はGoogle SketchUpの実寸大モデルデータがありますので,コメントなりメールフォームなりで連絡していただければデータをお渡しします^^
あとついでに塩ビ板を購入する際にショップに送った塩ビ板のカット図面も貼っておきます
全ての部材のサイズを指定してあるわけではないですが,それぞれの部材サイズの参考になれば幸いです

ウールボックスの二次元寸法図

ウールボックスの作成

では実際にウールボックスを作っていきます
塩ビ板はアクリルショップ・はざい屋 さんで購入した塩ビ板(過去記事:アクリルショップ・はざい屋さんにて塩ビ板を購入!)を使います

塩ビ板

大きな板はサイズを指定してあらかじめカットしておいてもらいました(有料)
届いた塩ビ板はこんな感じです

この塩ビ板を使ってウールボックスを組み立てていきます
まずは仮組をします

仮組

テープを使って2枚の板を引っ張るように固定し,しっかり直角を作ってから注射器を使って接着します
YouTubeのアクリル板接着方法という動画が参考になると思います
3枚以上の板で仮組をした方が安定して直角を作れるはずです

一部分を接着

さっきの状態から少し進み,接着してさらに引き出し(ウールボックスを載せるトレー)を支える部分まで作った状態です
引き出しを支える部分は,水が溜まって引き出しを伝って外に流れてしまわないように穴をあけておきます
また,引き出し部分の重量が全てかかるので三角棒で補強しておきます

実はこの支えの部分は塩ビ板の注文段階では寸法をちゃんと決めていなかったので,カットを依頼せずに自分でカットしたのですがこのカットが非常に大変でした
(塩ビ板のカット方法はこちら → アクリル板カット方法
カット自体はすぐできますが,断面を平らに仕上げるのがかなり難しいです
紙やすりでずっと磨くのも骨が折れますし,できるだけカットは購入時に依頼しておいた方がいいと思います

外枠部分が完成 外枠部分が完成 別角度

ちょっと写真がとんでしまいますが,ウールボックスの外枠が完成した状態です
底部にはホールソーを使って穴をあけ,引き出し上側のガイドとフタ受け用の四角棒,そして前面の引き出しの上下の板を接着しました
底面の穴はφ40mmとしていますが,流量によってはもう少し大きな穴にするか,穴の数を増やした方がいいかもしれません

引き出し部分を接着

次は引き出し部分を作ります
側面の枠組みを作り,底部の両側にも少し板を接着しておきます
側面の枠組み部分は三角棒で補強して強度を出します
前面にくる部分の板は少し長くしてあり,濾過槽の縁に引っ掛かるので引き出しが濾過槽の中に落ちません

メッシュボードをカット

さらにメッシュボードをさっきの引き出し部分に収まるサイズにカットします
結構かたいですが金鋸を使うと簡単に切れます

メッシュボードを引き出しに設置

引き出し部分にセットするとこんな感じになります
ウールボックスとして使用するときにはこの上にウールマットを敷きます
一般的にはこの部分はパンチングボードを使うのですが,パンチングボードが高かったのでメッシュボードで代用しています
こちらの方が強度は弱いですが通水性が良いです

外枠・引き出し・メッシュボードを組み合せ 引き出しの稼働を確認

外枠と引き出し部分を合わせるとこんな感じになります
大分それらしい感じになりました
引き出しには四角棒で取っ手をつけておきました

引き出しを閉めた状態でも,引き出しの奥側とウールボックスの壁の間には約1cmほどの隙間が残るようになっています
これはウールマットが目詰まりして通水しなくなった場合に,後ろの隙間を水が流れることでウールボックスから水があふれてしまうのを防ぐためです
しかしこのウールボックスは引き出し式なので,引き出しの隙間からも水があふれてしまいます
それを考慮せず,引き出しの手前側の板と奥側の板の高さが同じになってしまっているため,ウールマットが目詰まりした際にはおそらく奥側からだけでなく引き出しの隙間にも水が流れてウールボックスから水があふれてしまうと思います
もしこのウールボックスを作る場合は奥側の板の高さを少し低く修正してください
または奥側の板に幾つか切り込みを入れ,その切り込みを水が流れるようにすることでも対処できると思います

フタまで設置して完成

さらにウールボックスのフタも作成しました
引き出しと同様フタにも取っ手をつけています
ウールボックスの周囲に濾過槽にひっかけるための四角棒も接着しました

ここまでくればウールボックスはほとんど完成です
残りの作業はフタに配管パイプを通す穴をあけたり,ウールマットをカットして敷いたりなど実際に濾過システムを構築しながらとなるので次の記事で紹介します

まとめ

今回は60cmフレームレス水槽改造濾過槽用の引き出し式ウールボックスの製作法を紹介しました
参考になったでしょうか?
当ブログを参考にウールボックスを作って何かトラブルが起こりましても,私は責任を負いかねますのでご了承ください

ちなみに私がこの引き出し式ウールボックスを作る際に参考にしたのは,こちらのトレー引き出し式ウールボックスなんですが,購入するとなると結構な値段です
やはり安く済ませたいのならば自作は有効ですね

さて,これで濾過槽・ウールボックスの政策が終わったので,次はこれらをセッティングし濾過システムを構築します
次記事:自作オーバーフロー濾過システム その3.濾過槽のセッティング ぜひご覧ください!

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